男性と食事やデートをすることでお手当がもらえるパパ活ですが、最近ではトラブルになり殺人事件にまで発展してしまうケースが発生しています。
そこで本記事ではパパ活が原因の殺人事件やトラブルについて紹介します。
パパ活をしている方、これから始める方が安全にパパ活をするためにも、ぜひ読んでみてください。
パパ活が原因の殺人事件は少なくない
パパ活が原因で起こってしまった殺人事件は少なくありません。女性側だけでなく、パパをしている男性が殺害された事件も起こっています。
実際にパパ活では以下のようなトラブルが多く発生しており、それが原因で事件にまで発展しているようです。
- お手当のトラブル
- 体の関係を強要/拒否される
- 関係を切るときに逆上される
- 他にもパパや恋人がいることがバレる
実際にパパ活では金銭関係で揉めるケースが多く、2018年に起こった茨城女子大生殺人事件の原因はお手当の未払いです。
パパ活で約束した金額を支払ってもらえないというトラブルはよく起こっていますが、警察では取り合ってもらえず自分で解決しようとする方が多いでしょう。
しかし、やりすぎると逆上されることもあるので危険を感じたら身を引いたほうが安全です。
パパ活から発生した殺人事件
パパ活から発生した殺人事件を5つ紹介します。
- 茨城女子大生殺人事件
- 池袋「ジジ活」殺人事件
- 市川男子大学生殺人事件
- 28歳の既婚者女性殺人事件
- 新潟人狼殺殺人事件
一つづつ紹介していきます。
茨城女子大生殺人事件
茨城女子大生殺人事件は、パパ活の金銭トラブルにより起こった事件です。
2018年11月に東京在住の女子大生・菊池捺未さん(18歳)が茨城県神栖市内で行方不明になり、2019年1月31日に神栖市内で遺体となって土の中から発見されました。
犯人は廣瀬晃一(35歳)という男性が逮捕されました。一審判決で懲役14年となっています。
茨城県神栖市で女子大学生(当時18)=東京都葛飾区=の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた広瀬晃一被告(37)に対する裁判員裁判の判決が19日、東京地裁であった。野原俊郎裁判長は弁護側が否定した殺意を認定し、懲役14年(求刑・懲役20年)を言い渡した。
朝日新聞デジタル:女子大生を殺害、遺体遺棄 被告の男に懲役14年の判決
二人はオンラインゲームで知り合い、無料通信アプリでやり取りをするようになったようです。
東京に住んでいる菊池さんが茨城まで犯人に会いに行った理由は、パパ活でお金をもらうためだったと言われています。
約束では2人きりで会うことで30万円をもらえるはずでしたが、犯人はお金を払わずトラブルになり、被害者を車に乗せて自宅から離れた畑へ置き去りにしました。
しかし、それでも被害者はお金をもらうために戻り「払わないとネットで拡散する」と脅しました。それが原因となり、逆上して結果的に菊池さんを殺害。
さらに、犯人には性犯罪などで前科があり、未成年と知りながら現金を渡して性行為をしたとして有罪判決を受けていたとのこと。
このときもSNSで少女と知り合っており、ネットでの出会いはやはり危険だと浮き彫りになった事件となりました。
池袋「ジジ活」殺人事件
池袋「ジジ活」殺人事件はパパをしていた酸性側が殺害されてしまった事件です。
2022年1月21日、独居老人の今野勝蔵さん(82歳)が池袋のラブホテルで殺害されてしまいました。
犯人は職業不詳の藤井遥(24歳)という女性が殺人容疑で逮捕されました。
二人はパパ活目的でマッチングアプリを通して知り合った可能性が高く、今野さんはお手当のトラブルにより殺害されてしまったとみられています。
逃亡を手助けしたとして、犯人の元恋人・小林優介容疑者(29歳)と弟の翔太容疑者(25歳)も逮捕されています。
藤井容疑者の逃亡を手助けしたとして、元交際相手の住所、職業不詳小林優介容疑者(29)と弟の八王子市、職業不詳小林翔太容疑者(25)が犯人隠避の疑いで逮捕された。
神戸新聞:コロナ禍のパパ活は路上での直接交渉に…池袋82歳男性殺害で小川泰平氏解説 凶器はカッターナイフ、犯行後に他人装い110番通報も
さらに、小林兄弟は女性に成りすましてパパ活の客を募集し、犯人にホテルへ向かわせお金を稼いでいたようです。犯人は元恋人に会い続けるためにパパ活をして金銭を渡していたのでしょうか。
結果的に小林兄弟は不起訴となっています。
ジジ活が注目されるきっかけに
この事件では被害者が老人だったことから、「高齢パパ活」=ジジ活という言葉が注目されるようになりました。
ジジ活をしている男性たちはマッチングアプリはもちろん、「出会いカフェ」で相手を探していることもあるのだそう。
パパ活は女性側だけでなく、パパをする男性にも危険があるということが明らかとなった事件でした。
市川男子大学生殺人事件
市川男子大学生殺人事件は、パパ活の痴情のもつれにより起こった事件です。
2021年5月に男子大学生がペティナイフで刺すなどして殺害されました。
被告は昨年5月10日ごろ、市川市の男子大学生(21)宅で、背中などを複数回、ペティナイフ(刃体約12・5センチ)で刺すなどして殺害。さらに、男子大学生宅にガソリンと灯油をまぜた油をまいて放火しようとしたとされる。被告は放火を思いとどまり、翌11日、市川署に自首した。
千葉日報:市川・男子大学生殺害 被告は起訴内容認める 弁護側、責任能力争う
犯人はトラック運転手の斉藤陽一郎(37歳)という男性が逮捕され、懲役17年という判決となりました。
二人はSNSではなく偶然道端で知り合い、趣味も同じだったことから親しくなり、後にパパ活関係になったようです。
殺害された男子大学生はいつも女装をしており、「お金がないから体を売る」と言われ、自分の所有していたバイクや、現金100万円を渡していました。
しかし、突然男子大学生から付き合いを終わりにしようと告げられた犯人。ショックを受けた犯人は自殺しようと男子大学生の自宅に向かったものの、本人を見てしまい殺害にいたりました。
この事件のように、パパ活では金銭的な問題だけでなく関係を切るときに逆上され、取り返しのつかない事件に発展してしまう危険性も。
パパ側から関係を終わりにしたいといっても、勤務先や家族にバラすと脅迫されることもあるようなので、パパ活相手は慎重に見極めないといけません。
28歳の既婚者女性殺人事件
この事件はパパ活が原因で28歳既婚女性が覚せい剤を飲まされ、中毒死してしまった事件です。
2019年東京都渋谷区のパパの自宅にて五十嵐友理(28歳)さんが致死量の100倍もの覚醒剤入りの日本酒を飲まされ、結果的に中毒死してしまいました。
犯人は石原信明(72歳)という男性で不動産業を営んでいたということ。判決では懲役9年が言い渡されました。
判決によると、石原被告は2018年7月22日に東京都渋谷区神泉町の自宅で、五十嵐さんに覚醒剤入りの日本酒を飲ませ死亡させた。石原氏本人からも覚せい剤の反応が検出され、覚せい剤取締法違反でも有罪判決となっている。
文春オンライン:「口と性器から薬を入れた」28歳の既婚者女性を覚せい剤中毒死させた72歳“悪徳税理士”の驚くべき主張
二人は最初からパパ活目的で会員制の交際クラブで知り合い、4回目のデートで犯人の自宅へ。自宅へ行く前にも
過去3回にわたって性行為をし、五十嵐さんはお金を受け取っていました。
犯人はいわゆる”キメセク”をしようと覚醒剤をすすめたところ、拒否されてしまったので日本酒に混ぜて多く飲ませたのでしょう。
犯人はグレーな人間の不動産を扱ったり、税務をみていたりして相当稼いでおり、警視庁のブラックリストにも名前があったようです。
この事件のように、会員制の交際クラブで知り合ったとして絶対に安全とは言い切れないことがパパ活の怖いところです。
新潟人狼殺殺人事件
新潟人狼殺殺人事件は、パパ活をしていることを恋人に疑われ、刺殺されてしまった事件です。
2019年に新潟県の繁華街の路上で飲食店員の石澤結月(20歳)さんが刃物で刺され死亡。
犯人は交際相手の齋藤涼介(25歳)という男性で、二人はオンラインゲーム「人狼殺」で知り合いました。
「2人は『人狼殺』というオンラインゲームを通じて出会い、1年ほど前から7~8か月間、交際していました。」(共通の知人)2人ともプレースタイルには定評があり、いくつもの大会に出るなど、その界隈では人気のユーザーだった。
週刊女性PRIME:《ネットゲーム交際殺人》元ホストの容疑者、彼女とお金への異常な「執着」
犯人は石澤さんとのデート代や旅行代に100万円ほど費やしており、「他の男とは縁を切る」と約束していたようです。しかし、石澤さんはスナックのお客様からプレゼントやお金をもらい、いわゆるパパ活をやめませんでした。
その後2人は別れましたが、犯人は石澤さんのプライベートだけでなく、彼女が援助交際をしているとTwitterに暴露。それでも犯人の怒りは収まらず、結果的に殺害事件がおこってしまいました。
犯人はかなり精神的に不安定で、別れを自分から切り出しておいて石澤さんが他の男性と親しくすると、嫉妬をするという執念深い一面もあったとのこと。
この事件のように、パパ活相手ではなく恋人にバレてトラブルに発展してしまうこともあります。
別れようと言われるだけならマシですが、逆上されてしまうこともあるのでパパ活中は恋人にも気を配らなければいけません。
【男女ともに】パパ活でトラブルに巻き込まれないためには?
パパ活でトラブルに巻き込まれないために、以下のようなポイントに注意してください。
- 会員制や審査のある交際クラブやアプリを利用する
- できるだけ密室を避ける
- 個人情報を特定できるような会話をしない
- 食事中に席を立たない
会員制や審査のある交際クラブやアプリを利用する
SNSや匿名掲示板は誰でも登録できるため、危険なパパ活相手やお金のない男性に当たる確率が高いです。
会員制や審査のある交際クラブ、パパ活アプリであれば運営に身元を証明するのでおかしい人はほとんどいません。
パパ活の出会いはこのようなサービスを使ったほうが安心です。
できるだけ密室を避ける
ホテルやカラオケ、車など密室になることを避ければ危険な目にあうことはグッと減ります。
パパからドライブデートなどを誘われることもあるかと思いますが、よっぽど信頼関係がある相手でない限り断りましょう。
個人情報を特定できるような会話をしない
学校名や勤務先、最寄り駅を推測できるような会話は絶対にしないようにしましょう。
ささいな情報から学校や勤務先を調べられ、会いに来られてしまうことがあるからです。
お手当を振り込むからと言われ、銀行口座を教えたことで身バレするケースもあるので、お金は絶対に手渡しでもらいましょう。
食事中に席を立たない
パパ活の食事中にはトイレに行きたくなってもなるべく席を立たないようにしてください。
飲み物に薬を仕込まれて無理やりホテルに連れ込まれる事件もあるので、どうしても我慢できないときはグラスを空にしてから席を立ちましょう。
また、コース料理など時間がかかる食事で早めに切り上げたいときは、事前に店員に早くもってきてくださいと言っておくこともおすすめです。
殺人事件が起こるパパ活|自分の身は自分で守る
パパ活が原因で起こってしまった殺人事件について紹介しました。
実際に殺人事件にまで発展するケースはまれですが、ストーカーや暴行事件、脅迫などのトラブルに見舞われる可能性は十分あります。
パパ活をするときは、SNSや匿名掲示板では出会わない、密室になるような場所へ行かないなどを徹底してください。
パパ活関係はトラブルが起こって警察に行っても相手にされないことが多いので、自分の身は自分で守りましょう。